ジャぱん2号 第24回 「私の負けだ。すばらしいジャぱんであった。」(#27ネタバレあり)
ジャぱん#27の実写シーンは、アニメスタッフがパンを作ることになっていた。
とりあえず、スタッフの誰かが試しに炊飯ジャーぱんを焼くことになり、ちょうど日記のネタに困っていた私に命令が下ったのだった。(第16回参照)
うまく行けば私の作ったパンがテレビで流れる?! それって一生の記念になる!!
私はめちゃくちゃやる気になり、会議室を占拠し、愛情をいっぱい込めてパンを焼いた。
だが、努力むなしく、あんまし膨らまず、別にうまくもなく、皆のリアクション薄く、専門のスタッフにお願いすることになってしまった。

時は過ぎ、ジャぱん#27の実写シーン収録後、スタジオに炊飯ジャーぱんが届いた。
でかい。ずっしりと重たい。まだ焼きたてでほかほかしている。
以前私が作った時と明らかに「でき」が全然違う。
食べてみると、もちもちしていて非常に美味だ。
これが私の愛情という最高の調味料でも太刀打ちできなかった味なのか。

うまい。成功するとこんなにもおいしいというのか。
私の惨敗だ・・・。く~~。

ばくばく。うめぇ~。ばくばく。ああ、幸せ。

炊飯ジャーぱんを半分ぐらい食べたところで、私にはある疑問が浮かんだ。
スタジオに届いた炊飯ジャーぱんは、ちぎって食べた跡がなかった。
こんなにおいしいのに焼いた後、少しも食べてないというのはおかしいのではないだろうか。私の頭の中に悪い想像が膨らんでいく。
もしかしたら、撮影現場にはこれよりもっとおいしいパンがあって、撮影スタッフはそっちを食べたので、炊飯ジャーぱんには手をつけなかったのではないだろうか?
何だか悔しい思いがこみ上げてくる。撮影スタッフがスタジオのスタッフのために食べないでおいたのかもしれないという、愛ある想像もできるのだけれど・・・。

私は伝えたい。食べ物の恨みは怖いということを・・・。
そして私は食欲に貪欲です。パンがとっても大好きです。

タイトルと内容が最後ずれてしまった・・・。





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