第11回 パンにまつわるエトセトラ
ジャぱんがいっぱい ジャぱん2000個以上!!
ある劇場映画のイベントで無料配布する。

ジャぱんは現在コンビニのローソンで販売中だが、残念なことに意外とそのことは知られていない。アニメスタッフでも、スタジオの近くにローソンがないこともあって、実際に商品を食べたことのある人は少ないのが現状だ。

そんな状況を少しでも打開するためとは言え、無料配布とは、何とも太っ腹な企画である休日出勤に駆り出された私は、素敵なご褒美があるのを夢見て、イベントの手伝いを了承した。

当日、野外イベントなのに朝から雨な上、冬なのでめちゃくちゃ寒い。
私はももひきと使い捨てカイロを体に貼ってのおやじモードでイベントに臨んだが、その努力を上回る寒さ! 会場の入口でジャぱんを配るスタッフは寒さで営業スマイルを忘れ、目が死んでいる人続出!! とても危険な状態。
だが、もっと危険な状況はイベント終了時に起きた。
イベント終了時、出口で再度ジャぱんを配布。隣では劇場映画のフィギュアを配っていたのだが、そこに恐ろしい数の人が殺到!! ヨン様が来日した時のような激しい混乱状態。
私の前のテーブルを人波が押し、私は壁とテーブルに挟まれ、激痛!! イベントスタッフが必死に「押さないで!」と声を張り上げるが、いっこうに人波が引く気配はない。トラウマになりそうなぐらいの恐怖を味わってしまった。でも私はきっと素晴らしいご褒美が待っていると思い、がんばった。いつしか人波は引き、私は恐怖から生還した。

イベントから二日後、「イベントお疲れ会」中華料理屋での食事会。もちろん無料招待。
以前、すごく偉い上司に昼食に招待されたことがあった。上司は「何でも好きな物を注文して良い」と言ったのに、メニューのステーキコーナーを見る私に「まあ、常識の範囲でね。」と付け加えた。その言葉に私は、日替わりランチを注文することしかできなかったのである。私より前に招待された人はステーキを食べたというのに・・・。
あの時のリベンジのためにも、イベントで恐怖を味わった分だけ高い料理を注文してやる!! 
私は燃えていた。
体調が優れないにも関わらず意地で参加。だが、すでに料理は注文済み。充分に豪華な料理が堪能できたが、何だか悔しい思いが残った。

3日後、私は忘年会で同じ店に行った。出された料理は同じだった。
話は変わりますが、イベントでジャぱん24号改「フランスパン」が余ったので持ち帰り、スタジオのスタッフに配ったら評判が良かった。乳製品を使ってないので、乳製品アレルギーの子も食べられ、しかも柔らかいので子供にも食べやすい。それにこんがり焼いてガーリックトーストにすると、これまたおいしいとのことです。まだの人はぜひお試しあれ。






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